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CROSSTALKVol.1 部長職 クロストーク

左から:
N:経営戦略本部 部長 2008年入社
O:北陸支店 支店長 2013年入社
Y:製剤部 部長 1988年入社
I:品質統括部 部長 1996年入社

製剤工程の手作業に苦心。
震災では社会への義務を実感。

印象に残っている業務

Y:

入社してすぐに生産部門 製剤部に配属されました。今は社員が
約600名、ホールディングス全体で1000名くらいになりますが、
当時は富山市新庄町に工場があり、従業員は約80名くらいだっ
たと思います。また生産量もかなり多くなりました。
これまでバルク工程、包装工程、半固形剤工程など生産全般的
に携わってきました。以前は手作業で生産する工程が多くあり
ましたが、現在は機械化も進み、生産スピードも格段に早くな
りました。
※バルク工程:原薬を錠剤や散剤など様々な形状の製品にする工程。
※包装工程:製剤をパッキングする工程
※半固形工程:原薬を軟膏や液剤などの製品にする工程。

I:

わたしが入社した時に、旧工場から現在の場所(富山市婦中町)
に工場や事務所が移転したんです。

Y:

たしか工場を一ヶ月休みにして移転しましたね。GMPが入ってくる
中での移転でした。
※GMP:Good Manufacturing Practice(医薬品の製造管理および品質管理の基準)。医薬品を製造する過程を適切に管理するための要件をまとめたもの。

N:

GMPにはすぐ馴染めましたか?

Y:

すぐには馴染めなかったですね。異物混入や人体保護に関する
規制が特に多くて、クリーンな環境での製造や保護具の装着な
どへの意識を高く持つようになりました。

Y:製剤部 部長 1988年入社
I:

わたしは入社してからずっと試験、品質管理、品質保証を担当し、医薬品が
きちんとできているのかを確認するという業務に携わってきました。入社時
と変わったと感じるのは、管理体制がかなり強化されたことです。国際基準
に則った規制が入ってきて、管理が厳しくなってきています。そこに対して
どのように品質を担保していくのかというのが難しいところです。

N:

東日本大震災の時、生産と検査の部分でかなり大変だったと聞いていますが、
実際どうでしたか?

I:

東北のメーカーの代わりに医薬品を供給してもらえないかというお話を受け、
市場への義務をどう果たせるのかと考えさせられました。短期間での製造方
法や試験の技術移管なども大変だったと記憶しています。

N:

僕は入社してから研究開発部門に配属されまして、新製品の一つをまかせて
頂くこととなりました。自分としては試作検討、試験方法の確立、治験とす
べて経験させていただいたのでこの製品には今でもとても思い入れがありま
す。同時期に、当社の屋台骨となっている大型製品の開発が行われていたた
め、そちらに注目が集まりがちだったのですが、その影でがんばったという
自負があります。学生にジェネリック医薬品の説明をする機会を頂くことな
どがあるのですが、その際には必ず具体例としてこの製品を取り上げていま
す。加えて、他社に出向して新しい技術習得のための勉強もさせていただき、
新規プロジェクトの立上げに携わったこともとても印象に残っております。

O:

わたしは他社で22年間お世話になってから陽進堂に入社して9年弱になりま
す。MR認定制度ができたのは30歳くらいの頃で、それまではMRという資格
自体がありませんでした。当時は仕事を終えて夜10時くらいから2時間ほど
寝て、その後は徹夜で勉強するというサイクルを3ヶ月くらい続けて、MR認
定試験に合格しました。今はコンプライアンスが厳しく、仕事の在り方自体
も変わってきたので、以前に比べてかなり健全な仕事になったように感じま
す。いい環境で仕事ができるようになった反面、訪問ルールも厳しくなり病
院を以前のようには訪問できず、ドクターとの関係性が希薄になっており、
仕事の進め方が難しくなっているようにも感じます。

I:品質統括部 部長 1996年入社

何事もスピード感をもって推進する。

陽進堂の強み

Y:

ジェネリック医薬品は一つの製品をいろんな会社が販売しているわけで
すが、その中で陽進堂のものを使ってもらうための戦略というのはあり
ますか?

O:

陽進堂は、ジェネリック医薬品を原薬から製品まで一貫製造できること、
エッセンシャルドラックである輸液・透析製品を取り扱っていること、
バイオ医薬品にも取り組んでいること、という3つの大きな特徴があり、
それをハイブリッドで情報提供できることは他のジェネリックメーカー
にはないやりがいであり面白さであると思います。

Y:

わたしが陽進堂の強みとして感じているのは「スピード感を持って取り組む
事」です。会社方針として、「これに取り組もう」と決めたことには「すぐ
動きなさい」、「とにかく、どこよりも先にやろう」と、ずっと言われてき
ました。
その一例として、陽進堂の製品にはPTPシートに可変バーコードが入ってい
ますが、これは陽進堂独自の仕様です。これも会社方針として、他社に無い
取り組みをして差別化を図ろうとなり、複数のメーカーさんと何度も打ち合
わせをして迅速に進めました。
※PTPシート:錠剤やカプセルを包装したシート。press through pack
※可変バーコード:ロット番号や使用期限など変化する情報を持ったバーコード

O:

営業の現場は今、混沌としています。過去に在籍した他社と比べても、経営
判断が非常に速く、タイムリーな施策を打っていけることは、判断した後に
社員が同じベクトルで動くという部分も含めて当社の大きな強みだと、わた
しも実感しています。

N:

僕は新しい案件の窓口を担当することが多いのですが、会社の方針を相手
会社にすぐに伝えることができるので、スムーズすぎて先方の担当者にび
っくりされます。

N:経営戦略本部 部長 2008年入社

向上心と野心、自分の意見を持ってほしい。

求める人材像

Y:

製剤部には現在約200名が在籍していますが、どうしても一人
ひとりの存在感は埋もれてしまいがちです。また、最近は男性
が少し大人しい印象を受けます。男女問わず、いい意味でアピ
ールできる人であってほしいですね。

O:

MRとしての入社を希望する人には、陽進堂では営業部隊であると
いう認識を持って飛び込んできてほしい。販売計画を達成するこ
とが営業の務め。得意先からも愛されるために、明るく元気に挨
拶ができること、自身が失敗をした時には正直に謝ること、感謝
の言葉を素直に言えることが大事です。向上心と野心を持ち、自
分がこの組織を引っ張っていくという気概で取り組んでほしいで
す。

I:

自分の意思・意見を持って、それをちゃんと言える人と一緒に仕
事ができるとうれしいですね。

N:

そうですね。みなさんの意見はすべての部署で求められる要素だ
と思います。

O:北陸支店 支店長 2013年入社